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暮らし方をデザインする ただ、『家を建てる』ということは、生涯でそんなに何度もおこなう事業ではありません。すなわち、経験を次に生かすというフィードバックが起こりにくいわけで、暮らしについての要望も、それまで暮らしていた住まいについての批判はたやすくても、「こうしたい」という展望については、住まい手の想いの中でもうまく像を結ばず、漠然としたものであることが多くなります。それは考えてみれば当たり前のことであり、そこでわたしたちはもうひとつの「暮らしのデザイン」を提案することになります。それは「住まい手の暮らし方そのものをデザインする」ことです。
このような作業を通して『暮らし』というものを形にしていくために最も大切なのは、わたしたちと住まい手との対話です。設計カードの内容をそのまま鵜呑みにするのではなく、行間を読み、生きた言葉でやり取りしてこそ、住まい手の要望の本質が見えてきます。また、話し合いや図面の提示だけでなく、完成見学会などにもなるべく足を運んでもらって実際のイメージを三次元で確認してもらうこともとても大切です。 それらの結果として、活き活きとしたよりよい暮らし方が、ハードとソフトの両面で新しいその家に実現できたとき、わたしたちにとってこれ以上の喜びはありません。
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